町田市郊外の閑静な住宅街に建つ画家夫婦の住宅です。賃貸マンションからアトリエのある戸建住宅にステップアップしたいと土地を購入され、設計のご相談を受けました。
1. アトリエと暗室が欲しい
2. 外観は「小屋」のイメージで
3. 光の美しい室
というご要望からデザインをスタートさせることに。
大きな構成としては、1階をアトリエ&暗室のワーキングエリア、2階を生活エリアにあて、各階でその性格を大きく分けています。その上で2F階段ホールをギャラリーとし、作品やご主人の趣味のカメラを展示するなど、遊びある空間で階を繋ぐプランとしました。また、階段室の開口、ギャラリー床のグレーチング、ポリカーボネイト建具などのエレメントが、それぞれの空間を光で繋ぐように配慮しています。生活の中心となるリビングダイニングルームは全体を白とし、ジョイントやDL等のディティールを消すことで、目障りなく光を感じられる空間としています。外観は「銀色の箱」とし、「小屋」のイメージとしてのキャラクターを明快に。
作家であり表現することを職業とされているクライアントご夫妻は、私にも表現者としての姿勢を求められているようでした。最終デザインに至るまで互いに対話を欠かさず、楽しい設計作業となりました。このようなスタンスで取り組む仕事は稀有でもあり、設計者として貴重な経験をさせて頂いたと感じています。
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