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光階段の家の建築事例写真
光階段の家
田所裕樹建築設計事務所
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建設地は3階建て住宅が立ち並ぶ住宅街にあり、眺望が望めず、採光も確保しにくい環境である。また、要望の部屋数と広さを確保するためには、敷地に対して法規上最大のボリュームを使う必要があり、無駄を削ぎ落したタイトなプランの中でいかに豊かな環境を生み出せるかが課題となった。ここでは次の3つの要素により、それを実現している。
①光階段。比較的採光を確保しやすい3階からスケルトン階段を通して2階のLDKへ光が届くようにし、明るさを確保するとともに、時間や季節の変化を光で感じる空間を作り出した。
②素材。フローリング、ドア、軒天井に無垢の木を用いることで、自然素材の表情、力強さ、経年変化の美しさを感じる空間を作り出す。さらに、職人さんの手作業によるわずかな表情から優しさや奥行きが感じられるように、玄関土間にモルタル金こて押さえ仕上、室内の壁・天井に塗装仕上げを採用している。
③性能。空調設備に頼りすぎることなく、快適な温熱環境を得るために高い断熱性能と熱交換換気設備を採用。この建物は階段の吹き抜けで1階から3階まで空間がつながっているが、高い断熱性能を確保することで空間の上下間の温度差を最小限に抑えられる特性を利用し、家全体で温度差が少ない快適な環境を獲得している。また、大きな地震に備えて耐震等級2の性能を確保している。

1理想の暮らしの実現のため、こうして私は課題を解決した

敷地の大きさに対してご要望の面積が大きかったため、道路斜線高さ制限を緩和できる天空率という方法を使い、最大限のボリュームを確保して必要部屋数と面積を実現しました。

2ここに住んでいる方からのメッセージ

実家のリノベーションを考えた中で、友人の紹介で出会いました。年齢も近いことや、あまり装飾せず木を活かした家にしたいという思いがあった中で、自分たちの思いを理解いただき、プレゼンしていただいた中で即納得できたのでお願いしました。
進行途中に、新築への建て直しへ切り替えたこともあり、着工まで通常よりも長くなってしまったかと思いますが、親身にお付き合いいただき、自分たちの限られた土地や環境を考慮し、設計いただけたと思います。また「デザイン性」もさることながら「断熱」などにこだわり結果的に光熱費の削減につながるなど、これからの環境や長期的な快適性にも真摯に向き合い、提案いただけたことは、とても印象的です。
実際、扉をもたないリビングは、1月の寒さが厳しい時期でもエアコンひとつで快適に過ごせています。2歳半の息子も裸足で毎日駆け回っており、オークの質感を感じられる床を存分に味わえストレスなく過ごせています。
また、実際に住んでみて改めて思うことは、床や階段、玄関や部屋の扉などふんだんに使った木と白い壁がベースとなる今の家は大変気に入っていますが、これが完成というより住み続け、あらゆる木の質感に風合いが生まれ、壁や手すりなどに傷が生まれ、玄関先の植栽が育つなど、永く住み月日が経って完成する家だと感じました。見た目の派手さではなく、実用性や環境面も踏まえて「住む」本質にじっくり向き合っていただける方だと思います。

田所裕樹建築設計事務所のプロフィール写真

田所裕樹建築設計事務所

田所 裕樹

設計事務所会員
設計事務所会員とは
主に建築物の設計監理や建築デザイン等を行っている建築設計事務所や建築家を示します。
通常営業中です
竣工年
2020
部屋数
3
家族構成
二世代世帯
構造
木造軸組住宅(在来工法)
敷地面積
50㎡〜100㎡未満
延床面積
100㎡〜150㎡未満
外壁仕上げ
ガルバリウム鋼板
屋根仕上げ
ガルバリウム鋼板
内装仕上げ
塗装
床仕上げ
オーク無垢フローリング
住設メーカー
TOTO
予算帯
3500万円以上〜4000万円未満
所在地
埼玉県
ロケーション
住宅地