曖昧が緩やかにつながる家 住宅見学会《 ～ 12月10日（日）》

このお家の敷地には、とある事情でぽっかり空いたスペースがあります。
意図せず生まれたこの敷地の余裕はなんだか古き良き日本家屋のあり方のようです。
そこで、昔ながらの内外ともに開放感のある縁側があるようなお家にインスピレーションを求めました。

お庭やLDK、各居室をつなぐ、室内のようで外にいるような雰囲気も味わえる
『インナーテラス』

椅子にも踏み台にもなる
『ダイニングベンチ』

廊下で読書が楽しめる吹き抜けに面した
『２Fホール』

目的の曖昧なスペースが緩やかに繋がっていることで、住まう家族のそれぞれが家の中も外も含めて思い思いに過ごすことの出来るような、そんな家を目指しました。

玄関からLDKに足を踏み入れて最初に目に飛び込んでくるのがキッチンの腰壁。
大工さんの手によって約９０本の木材を緻密に組んで頂きました。
光の差し込み具合によって表情豊かな陰影を見せてくれる様子はLDKの良いアクセントとなります。

テーブルを囲んで食事を楽しんだり、座って庭を眺めたり、インナーテラスの出入り口にしたり。
キッチンとインナーテラスとリビングに囲まれた、吹き抜けを介して２階を見通すことの出来るこのダイニングスペースは実は隠れた「家の中心」でもあります。

廊下の一画に設けた、収納と読書のためのスペースです。
LDKと離れているけど、気配は伝わってくる。
家族団欒での寄り添いすぎず離れ過ぎず、さりげない距離感を意図しました。