【メッセージ】
長く存在する建築をつくりたいと考えています。
ある統計によると、
日本の住宅は30年使われるものが30%以下であり、
イギリスでは平均で150年もの間、
1つの住宅が使われ続けるといいます。
その結果、日本では建設に投じたお金がただ消費されただけであり、
良質な住宅が、個人的にも、社会的にもストックされていません。
一方、欧米では、建てた家が長持ちすることで、
個人的な資産としてだけではなく、
風雪に耐えた美しい街並を形成しています。
住宅が長く使われるためには、構造体が長持ちするとともに、
家族の使用状況や、ライフスタイルに合わせて、
内部空間がいかようにも対応可能で
フレキシブルであることが理想だと思います。
これらを満たすために、
外部を石、レンガ、ブロック、土、RCなどの面材で構成し、
内部は自由に衣替えできるように、
鉄や木などを線材として用いた組積造と鉄骨造、木造を
かけ合わせたような計画に取り組んでいます。
各地の石やレンガ、ブロック、木、土などの無垢の材料を使い、
汚れたら皮一枚削り取れるような
ものづくりをしていきたいと考えています。
ひたすらローンのために働き続け、
ローンが終わるころには建物も壊れてゴミとなり、
また次のローンがはじまる・・・
とても、もったいないと思いませんか。
【プロフィール】
1988.03.:東京理科大学理工学部建築学科卒業
(1988年度卒業設計最優秀賞受賞)
1988.04.〜:(株)新居千秋都市建築設計
1991.12.:一級建築士資格取得
1992.04.〜:近藤春司建築事務所
(千葉県勝浦市)
1998.07.:AIRアーキテクツ建築事務所設立
2005.〜2008.:東京工科専門学校非常勤講師