詳細な要望
今回青森市初のゲストハウスをオープンしたいと考えています。ぜひこれからたくさんの海外の方々、特に若者に青森をはじめ東北についてその魅力を知ってほしいと思っています。また青森の人がもっともっとたくさんの外国人の交流するような地域になってほしい。外国人に対してコンプレックスを持たず、市民レベルで色々な国の方ともっと相互理解をする地方になってほしいと考えています。
現在は、インターネットやSNSなどの通信環境が個々20年で大きく変わり沢山の情報があっという間に世界中で共有できるようになりました。また日本の社会も変わり、アウトバウンドの経済成長や製品輸出中心の考え方だけではなく、高齢者社会や人口減少の課題を前に、産業としてインバウンド観光産業を重視するようになりました。今、これまでの思い、経験そしてアイデアを具体化できる場所を創造できたらと考えています。
国際交流好きの私の性格は、ジャズや洋画好きの父の影響が大きいと思います。小さい頃から父のそばで、洋画や洋楽を聴いていました。日本とは違うルックスの人や言葉にあこがれがありました。また、地図帳を見るのが好きでした。特に世界地図を見るのが大好きでした。小学生の高学年の時に、世界中の国やその国旗の事を調べて発表しました。地図帳を見ると当時の私は世界を旅行した気分になっていました。すべての国をもちろん旅したわけではありませんが、大人になり、仕事やプライベートでも数多くの国を訪問し、多くの国の人とコミュニケーションをしてきました。
私は青森県青森市出身ですが、津軽地方の、弘前市、五能線で有名な深浦町、恐山のあるむつ市に青森県内各地に住んでいたことがあります。帰省するたびに、青森県の各街が元気がなくなっている目に見えてわかり、悲しくなります。故郷を離れて約20年強になりますが、東京や海外での業務経験や留学体験で培った知見を基に、故郷の「地方創生」ために貢献したいと思い起業を決意しました。
青森には、東京や京都にもない、「自然」、「歴史」、「文化」、「食」、「人」があります。海の幸や山の幸に恵まれています。築地で有名な大間のマグロは、青森が供給しているものです。世界一おいしいリンゴもあります。青森には世界に誇れるねぶた・ねぷた祭りや弘前城の桜祭りがあります。八甲田山や岩木山の他、世界遺産の白神山地の自然があります。恐山という日本三大霊場もあります。にも拘わらず2014年の訪青森外国人は約4万人、2015年で約10万人程度でした。日本全体の訪日客約2000万人対し、あまりにも少ないと考えています。東京や関西との橋渡しをし、結果、青森県内の街にたくさんの外国人観光客に訪れていただき、非「日常」の国際交流体験を提供したい、経済活動も活発にしたい、「シャッター」街を少しでも減らすため、街のにぎわいを取り戻すための事業をしたいと考えています。
ゲストハウスは単なる宿泊場所ではないと考えております。宿泊場所を提供するだけであれば民泊を提供することもあるかと思いますが、ゲストハウスを中心に地方と海外をつなぐコミュニティを作りたいと思います。青森でしか提供できない体験を提供し、地方の人と海外の人をつなぐ場とコミュニケーションを促進できる接着材のようなゲストハウスです。
このゲストハウス事業とローカル向けインバウンドコンサルティング事業を通じて、たくさんの訪日外国人に「日本」と「日本人」について、私の故郷をベースに原風景を伝えていきます。
逆説的に青森の人々にも故郷の良さを、異文化交流を通じて再認識してもらい、故郷に誇りを持ってもらいたいと思います。まず私は自分の故郷で活動を開始して、出遅れているインバウンド対応を草の根レベルから変えていきたいと思います。地元の方々も巻き込んで、本当の人対人の温かい「おもてなし」を提供し、青森を好きになってもらうための事業を育てたいと考えています。
同じような問題は東日本大震災に影響を受けた東北各県でもあると思います。それぞれお国訛りや好みの味は違いがあっても、共通の問題を抱えていると考えています。青森以外にも、まだまだ素晴らしい地方や地域があります。将来的には、それらの地方とも連携して、たくさんの外国人の訪日客が訪れ、日本人と交流し、ありのままの日本の地方を周遊、体験してもらえるビジネスモデルを地元の人と一緒に構築したいと考えています。