東西は隣家が密接しているが、南北にある緑地を最大限に活かすため二階リビングとし、南北方向へ筒状に開口部を開いた。窓によって切り取られた緑地の借景は都市部とは思えない景観が得られ、夏には川風の涼しさが家の中を通り抜けてゆく。階段途中の家族のパソコンコーナーからつながる桜の木に手が届きそうな外部木製デッキは、天気の良い日に外での食事の習慣となり、こどもたちが仲立ちとなって、緑道をゆく人たちとの交流が生まれるきっかけとなった。また、冬の楽しみとしての薪ストーブは、緑地での小枝ひろいや、家族そろっての薪集め作業など自然との触れ合う機会を増やしてくれ、炎を見つめながらの暖かい団らんを与えてくれる。
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