建築家であり建て主であり親友であるアメリカ人一家のための家。彼らが日本での生活をはじめる上で最も大切にしたこと。それは、様々な形に変化しながら引継がれている、日本の文化や生活習慣の現在の状況をよく観察し、広い意味での環境と調和しながらも、近隣の環境とも調和できる住宅をつくることでした。これらのことは、建物の外観構成(都市部にある典型的な商店のコンパクトなファサード構成)や、駐車場のファブリック(風にゆらぐ軽やかなのれん)にはじまり、建物の配置を周囲と適度な距離・スケールとしながら、優しい色を用いることなどに反映されています。
より多くの人とのつながりを大切にすることが、このプロジェクトの根源的な意味であることから、建て主はこの建物を「Friendly house」と名付けました。