戸建てのような集合住宅
敷地は私鉄駅の西に位置し、駅まで徒歩1分くらいの好立地である。施主からは他とは違う、所有感を満足させる賃貸集合住宅を求められた。言うまでもなく利益を上げるのが重要であるがそれを優先させるだけでは無く、長く大事に住んで貰えるような構成を施主と共に模索していった。
平面構成は5つのシャフトを敷地の外周部に、2つのシャフトを中央部分に配置、廊下はその間に回廊として配置。採光と通風は各シャフト間にライトウェルを設け、そこを介して行っている。廊下を歩けば路地空間の趣である。この構成は東西南北敷地いっぱいの建物の配置となり、結果として高さを抑える事が出来た。
各住戸は全てメゾネットとしている。住戸間のライトウェルと相まって戸建てのような構成である。共用廊下は2階と4階のみで他の階は住戸に取り込んでいる。ワンフロアに10戸の構成だが全て間取りは異なっている。デザインは既存の集合住宅のアイコンを消去することにより差別化を図った。
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