【 骨太の木造 】
建て主は木を愛してやまない人物。最初に骨太の骨組みをくみ上げ、しっかりとした屋根を架けるところから始まっています。力強いその木組みの姿だけで空間が決定されたといえます。
その柱と梁の間は、無垢の杉板と白いプラスター仕上げを使い分けて、光の調節と空間の変化を演出しています。すべて自然素材であるため、夏の暑さや冬の冷たさを和らげるやさしい空間であり、杉の木の香りも心を和ませてくれます。
【 光と風 】
家の中心のホールは1,2階吹き抜けとしています。高窓から入る光は直接光、間接光となって家の各所に入り、時間の移ろいに沿って時にはメリハリの利いた、時にはやわらかな光をすまいに取り入れます。
空気は東西南北だけでなく、下から上へ、上から下へも流れ、健康的な風通しのよい住まいとなっています。冷暖房が必要なときは障子をたてて使いますが、通常より使用期間はとても短くなっています。
【 緩やかにつながってゆく空間 】
吹き抜けホールは通風や採光ばかりでなく、家全体に一体感を持たせる背骨の役目になっています。家のどこに居ても、家族の気配が感じられ、障子やガラスの欄間で仕切られた空間は、やわらかであいまいな連続感を作り出して、実際以上に広さを感じさせると同時にフレキシブルな空間利用が可能です。
データ
建物: 木造2階建て
延べ床面積: 231m²;
建築面積: 157m²;
主構造: 米杉
外壁仕上げ: ウレタン塗装
屋根: 瓦葺
内部壁: 杉板、プラスター塗
天井: 杉板、
床:堅木張り
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