私が前職で担当させて頂いた住宅です。敷地は古くからの集落にあり、周辺に田園の広がる非常にのどかな所です。南北に長い敷地に、一部既存部分を残し増築した二世帯住宅です。
敷地には幹まわり2メートル程の楠木があり、計画は一貫してこの木をテーマとしています。木に寄り添うかたちで建物が折れ曲がって中庭をつくり、約1.5メートル幅のデッキをまわして、木の存在がそこはかとなく感じられるつくりとしています。
台所や居間など生活スタイルにズレが出てくると考えられるスペースは、各々別としていますが完全に分離するのではなく、洗面所・バスルームを共同スペースとして親世帯ゾーンと子世帯ゾーンが中庭に沿った廊下を介して、つかずはなれずの関係となるようにしています。
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