一方を見ると幹線道路・一方をみると住宅地という独特な敷地に対していかにこの場所で自然の光や風を取り込み快適に住む事が出来るかを第一に考え設計をスタートした。何度も敷地に足を運び日中の様子・夕方夜の様子を感じ、幹線道路側の交通の音を極力建物の形状で防ぐが望ましいと感じた。そこで幹線道路側に対しては閉じ住宅地側に開くコートハウスの形状とした。
住宅地側に開くとあってもやはり気になるのは人の視線。
前の道を歩く人の視線は遮りつつも内部から外部への視線の抜けを確保している。中庭は二つ配置し北側の中庭は回廊に囲まれ、家族の生活の流れを見守り、南側の中庭は家族の集まりを受け入れる場と、違う性質を持った中庭を風で繋いで、その風を家族室で存分に感じる事が出来る様にしている。住宅地の角地にあり、幹線道路からの不特定多数の視線を受ける為、シンボル的な建物になる事を期待した。
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