閑静な住宅地に建つ若いご夫婦の平屋の住まい。
敷地は方位に対して約45度に振れている敷地で、この住まいは敷地に余裕があったため方位に倣って配置をした。これにより建物4方にそれぞれの庭が生まれた。
建物は求められた部屋数も少なく、多目的な使い方が出来る土間空間を中心にLDK・水回り・寝室・個室・玄関を配置させてコンパクトな25坪の正方形の平屋となった。キッチンの隣に屋根下の濡縁を設け、天気が穏やかの日は食事やお茶など夫婦の時間を楽しんでいる。
中央の土間空間の上部は方形屋根の構造をあらわしにして、公園の東屋の様に力強く包まれた空間となっている。
家の周囲の庭に木々を多く植え、長い時をかけ大きく茂り地域の公園の様な存在になってくれたらと思う。