Studio Fontegara Hall
マンション1室のリノベーションによるリコーダー演奏のためのホール。
計画では外部騒音と自ら出す音を他の部屋に漏らさないための遮音、そしてレッスン室のリコーダー演奏で求められる長めの残響が音響上求められる。 可動椅子による30名ほどの小さなコンサート、レクチャー、レッスンができる。
レッスン室は響きに必要な気積(エアーボリューム)を最大限確保するように、仕上げ代を最小限とする工夫をした。 防振のために躯体にはすべてゴムで接するように下地を組み、仕上げは重く反射性の高い素材とし、貼り肌の大理石を向かい合う大きな壁面に使う。 開口部にはインナーサッシを取り付け、その内側にブラインドを仕込み、遮音と吸音層をつくる。 床は固いブビンガのフローーリングを採用する。
待合スペースはレッスン室とは逆に吸音ゾーンとし、少しでも共用廊下へ音が漏れないように配慮した。
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