善行の家

40年程前に分譲された古い住宅街にある住宅の建て替えです。お兄様と妹様の2世帯住宅で、お兄様世帯は4人家族、妹様世帯は妹様とお母様の2人でお住まいになります。

古い住宅街の持つ、生け垣や庭の奥から話し声が聞こえてくるような、ゆったりとした街の雰囲気を継承しつつ、2世帯分のボリュームを配置しています。

兄の棟は3層のボリュームで半階分地下に入っています。妹の棟は1層分のボリュームです。2つのボリュームにより構成されていますが、各々の棟は半地下で繋がっており、内部は緩やかに4つのフロア(半地下レベル、1階レベル、1.5階レベル、2階レベル)が結び付いています。

庭越しに各々の棟を斜向いに望み、距離を保ちながら、内部では繋がっており、2棟間には様々な距離感が表れています。御兄妹の2世帯ならではの「近からず遠からず」の関係が外部内部を通して感じられる家です。

清正崇建築設計スタジオ

清正 崇

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