大岡山U邸

都心の住宅密集地に建つ若い夫婦のための住宅です。密集地特有の迫ってくる周辺環境の中で、「オープンスペース」及び「外と内、街と建物の関係」を大切にしながら、快適な住環境を創出しています。
敷地は、狭い行き止まりの南側道路に間口5.7mで面しています。敷地と前面道路のレベル差を利用した、地階レベルに玄関を持つ、地下1階・地上2階の建物です。
■2つのテラス
密集する住宅地において、唯一開放されている空に向かって、プライベートなオープンスペースを確保しています。主に日常生活で利用される2階テラスと趣味やくつろぎの場となる屋上テラスです。
■広いリビング・ダイニング
1階のリビング・ダイニングは、限られた建坪率の中で最大限の面積を確保しています。全ての入隅に床から天井までの開口を設けることで、四隅が開放され、更なる広がりを感じられます。
■街とリビング
リビングの南側大窓は、約22度東側に振られています。前面道路や向かいの家と正対しない大窓と小さなバルコニーが、リビングと街との直接的な結びつきを弱め、リビングに落ち着きを与えています。
■道路と建物
地階玄関と前面道路の間は駐車スペースを兼ねたピロティです。ピロティから道路へと続くオープンスペースは、擁壁や塀で挟まれた狭い前面道路に広がりを与え、街路環境を良好にしています。

清正崇建築設計スタジオ

清正 崇

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