真っ白い塊。この住宅を一言で表すなら、そのような印象になるかもしれません。
しかし、よく見ていくと、印象的な2つの格子。その中間に垣間見える黒い杉板塀。
そびえる壁に穿たれたスリット。内部を貫くコリドールの様子が伺える大開口。
白い塊の中に様々な要素が散りばめられ、無機質ではない温かみ/温もりが感じら
れる仕掛けが施されています。
内部は打って変わってアースカラーや木の格子・格子戸などの自然素材が主流の空間。
使いこむほどに味わいや深みが出てくる。そんな空間を目指しました。
設計着手当時は、周辺に住宅も少なく、街並みは発展途上でしたが、完成を迎える
頃には殆どの区画が埋まり、この住宅がほぼ最後のピースとなっていました。
それもそのはず。気が付けば設計着手から竣工まで3年4ヶ月という月日が流れてい
ました。
それだけの年月にも負けない普遍的なデザインを、この住宅は有していると思います。
自画自賛ですが。
そして数年後・数十年後の街並みをリードしてくれる存在となってくれれば、と大きな
期待を託してみます
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