~やわらかな家~
本計画は、新しく開発された分譲地の計画で、周囲は新しく
建てられた住宅が立ち並ぶ区画です。
計画段階からクライアントとの打ち合わせを繰り返していく中
で感じたキーワードは『やわらかな光につつまれた空間』でした。
そこで、光を柔らかく取り入れ、曲線を多用し光に包まれるよう
な空間ができないかと考えました。
空間を単調に区画割し、薄壁で間仕切られた開口部はアーチ型に
することで視線の抜けや軽快でリズムカルになるような空間とし
ています。入隅や出隅などに曲線を用い縦に伸びた大開口窓から
差し込む光は空間をやわらかく包み込んでくれます。
新しく建ち並んだ分譲地にひっそりとたたずむ建物は、時間と共
に変化する光とアクセントの曲線がふれあうことで独特な陰影を
つくりだし、アーチ型の開口をくぐり抜けると、非日常空間へと
導いてくれるでしょう。