長野県の野尻湖畔に建つ別荘である。斜面地の中に小さな宝石箱が埋まるように佇んでいる。基礎を兼ねた地下部分はコンクリートうち放しで壁までを立ち上げ、その上に木造加工を載せている。木造といっても大断面集成材である。これの特長を最大限生かした湾曲架構により、船の骨組みのような独特な空間を可能にしている。(新建築住宅特集9907参照)