長野県千曲市の千曲川沿いに建つ住宅です。
玄関を入ると奥行き感をつくるように、平面を斜めに通り抜けるモルタルの床が突き抜けていきます。
この玄関から川の土手へとつながるモルタル床のスペースは、一番低い床レベルで、そこから家の屋根天井まで建物が切り取られたように窓が縦に連なります。景色は地面から土手の緑、そして空へと広がります。
ぐるりと家の中を回るようにスキップフロアを上がっていくと、いろいろなレベル高さの場所があり、過ごせる場所があります。
レベルの違う床の数は10フロア程あり、段差のズレにより目線がずれていき、過ごしやすい場所が生まれていきます。
ある場所にたたずむと、他のレベル高さのフロアが見えて、場所それぞれに家の景色が楽しめます。
生活するごとに居場所を発見する住宅と思っています。