間口約8m、奥行き約40mの東西に長い敷地を生かすために東にある前面道路側に事務所棟を、小さな中庭を挟んだ敷地の奥に住居棟を配置した職住接近型の建物です。
中庭を横目に通る長いアプローチは、住まいへのいざないの空間となり、ここに訪れた方、皆を魅了します。
事務所棟の1階には奥様が営まれるショップが2階にはご主人の事務所があり、その両方に中の様子を僅かに伝えるFIXガラスの開口部を設けました。外の人から見れば、あの中に何があるのだろう?と連想させるための仕掛けとなるように、その面積を調整しています。
アプローチから塀を一つ隔てた、プライベートガーデンは芝生が植えられた快適なスペースです。
一方、住宅部は空間を敷地になぞらえるように配置し、廊下で繋ぐ事で流れるような動線が生まれました。
建物の西面は西日対策のために居室を配置せずに水周りや収納スペースを割り当てています。
又夏の暑さ対策のために、軒や庇を設け、天井の高い空間には高窓を設け、空気の流れをつくっています。
自然の力を最大限に利用する事を目的に、環境性能を重視した住まいには上記のような設計上の工夫に加え、二酸化炭素を極力排出しないペレットストーブを採用し、空気の綺麗な家となりました。
ここで暮らされる、御家族の和がつながり、そしてその和が広がり、やがて地域一帯にも波及していく「つながる家」の今後の発展を期待致します。