バルコニーへ設置された屋外ベンチ。脚はU字側溝を転用している。プレキャストコンクリートの強度を生かす事で、より浮遊感を強調する断面形状となった。座面の杉材はステンレス長尺ボルドによって繋がれ3.3mの連続性をつくり出している。ボルトを緩める事で木・金属・コンクリートは容易に解体される。変化(風化)の激しい無塗装木材の屋外使用は、その変化を楽しむ上でメンテナンスを考慮し解体の容易さに注意を払う事も肝要だろう。これらの部材選定は結果として低コストを実現し、経年変化を楽しめるベンチとなり、人の集う魅力的な場をつくっている。
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