大阪心斎橋にある某ジュエリーショップの改装コンペ応募案である。数多くのブランドショップが軒を連ねるこの場所で、他と大きな差異化を図りつつ、飽きの来ない新しい店舗デザインが求められた。そこでこのエリアで使われることのない土という自然素材を再解釈して用いることで、入りやすさと同時に周辺との間に大きな距離を生み出そうと考えた。種類の異なる土に少量のセメントを混ぜて積層させ、版築と呼ばれる土壁を作っていく。街はスチール、アルミ、コンクリート、ガラスといった人工建材の組み合わせとその形態の奇抜さで構成されている。その中において、土の物質性がいかにデザインの強度引き上げられるかを考えた。
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