東西に長く台形の形をした土地に建つ、ロフトのある平屋建ての木造住宅。
土地の形に合わせて2つの軸を持った建物になっています。交通量の多い高架道路の登り口のすぐ脇に位置することもあって、通りから視線や音などを遮ったりできる形を立体的に意識して、屋根を使って閉じ方、開き方を検討しました。
また山登りとワインを飲むのが好きなことを生活空間に入れ込みたいというのが希望としてあり、それらを意識しながら空間を作っていきました。
間取りは小さな和室を持つLDKと寝室とロフト。ロフトに向かってLDKの天井が上がっていき水廻りを野面石積みの壁の中に入れ込んで、その上にロフトがある空間構成としています。和室は3帖と狭いのですが、趣味の空間の土間と繋がるようになっていて狭さを感じさせないようにし、建物の中に入れ込んだ木の箱の中に和室を納めました。これはただ畳の部屋やコーナーがあるような見え方と違って特別な空間として感じてもらえるような仕掛けとして作りました。
これらの要素から外観が作られたのですが、いつの間にか山のような形になっていたので、「ONe(オネ)」という名前をこの住宅につけました。
敷地形状で理想としていたゾーニング計画に基づいて、建物を途中で曲げました。
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