もともとは採光や通風のために造られた”坪庭”。現代ではおしゃれな空間として、風呂や玄関などに隣接した間取りで楽しむ建築も増えています。おうち時間が増えた今、室内から自然を楽しむことができればリラックス効果も実感できそうですよね。
そこで今回は、洋風・和風、さまざまな坪庭のある建築事例をSuMiKa編集部が厳選しました。理想の坪庭を考える上でのヒントにしてくださいね。
1:プライベート・ガーデンを持つ家
家中どこにいても自然を感じることができる住まいです。
メインの中庭をはじめ、大小いくつもの坪庭・テラスを配置し、植栽を行ったそう。水やりがあまり必要のない木を基調としたシンプルな坪庭であれば、手入れの手間も軽減されそうですね。
屋内と外部とが水平・垂直方向に、さまざまに関わりあう伸びやかな空間構成となっています。
【事例詳細】
・構造:RC造
・敷地面積:300㎡以上
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2:アウトドアが日常になる中庭を囲む家
リビングにいても、廊下にいても、寝室にいても窮屈さは全くありません。それは、リビングよりも大きな中庭が家の真ん中にあるからです。
「ただいま」と玄関ドアを開けたとき、リビングでくつろぐとき、キッチンで食事を作るとき、いつも目線の先には中庭があり、風にそよぐシンボルツリーが眺められます。
中庭は家を広く感じさせるのはもちろんのこと、四季を一層楽しいものに変えてくれます。
「家にいる時間が家族にとって最上の癒しの時間となり、さまざまな思い出が育まれていくように……!」そんな願いが込められた建築です。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:50㎡〜100㎡未満
・予算帯:1500万円以上〜2000万円未満
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3:中庭と坪庭のあるガレージハウス
閑静な住宅地に建つ家族4人のためのコンクリート打ち放し住宅。
ご夫婦の趣味がガーデニングであるため、南北にそれぞれ中庭を設け、さらに屋上も緑化可能なように鉄筋コンクリート造に。ガレージと中庭との間には防犯上、鍵付きのパンチングメタル親子扉を設けています。
隣地側や道路側の開口部を防犯も考慮して最小限に絞り、2つの中庭に面した部分に最大限の開口部を取るように工夫されており、採光と通風を確保! さらには家族団らんのためのスペースである1階のリビング、ダイニングスペースが中庭と隣接していることで、空間の広がりを感じられます。開放的なイメージの強い坪庭でも、しっかり防犯対策の視点を持つことは大切ですね。
この住まいで生活しながら、家族みんなで中庭や屋上に少しずつ手を加えてガーデニングを楽しんでいくことでしょう。コンクリート打ち放し住宅ですが、木材と坪庭の緑があることで、癒しを感じられるのも魅力的ですね。
【事例詳細】
・構造:RC造
・敷地面積:100㎡〜150㎡未満
・予算帯:3500万円以上〜4000万円未満
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4:夫婦が暮らす「終の棲家」、平屋建て住宅の坪庭
限られた敷地に奥行きと広がりを持たせるため、玄関に前庭、LDKに中庭、中庭の奥に後庭と異なる形式の3つの坪庭を設けて、視覚のストーリー性を演出しています。
ご主人の「和風にしてほしい」という要望から、外観は数寄屋風、内部は生活様式に合せて和洋折衷に! 洋風なフローリングに、和の坪庭が馴染むように、小さなふすまをパズルのように並べるモダンなデザインを採用。THE和風な坪庭を際立たせつつ、しっかりインテリアとして馴染んでいます。
敷地の南側に高い建物が建っているので、中庭を設けて、その中庭を囲むように各部屋を配置することにより、建物内に光を取り入れています。
【事例詳細】
・構造:RC造
・敷地面積:100㎡〜150㎡未満
・延床面積:100㎡〜150㎡未満
・予算帯:3500万円以上〜4000万円未満
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5:長庭の家
完全分離の二世帯住宅の坪庭の事例。親世帯は、1階のリビングの前庭に建替え以前にあった庭石と植栽を設けています。白い外壁に緑がよく映え、リビングと庭が一体となった心地のいい空間に。浴室からも庭の緑や空を眺められるようになっています。
植物の選び方次第で、和のイメージが強い坪庭も洋に馴染む雰囲気に変わりますね。
子世帯は、浴室から坪庭のライトアップされた紅葉が眺められるように。キッチン・ダイニングからは中庭やデッキ状のバルコニーを見渡すことができ、奥行きのあるプライベートな庭が広がっています。
【事例詳細】
・構造:木造(全般)
・予算帯:2000万円以上〜2500万円未満
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生活にうるおいと癒しを与えてくれる坪庭のある建築事例をご紹介しました。
気になった間取り・建築イメージがありましたら、ぜひSuMiKaで専門家に相談してみてくださいね。
※こちらの記事はSuMiKaの過去掲載した建築事例をもとに作成しています。