2015年5月に竣工した栃木県宇都宮市の住宅です。∩∪(and or)を気に入ってご連絡いただいたのが計画の始まりでした。
分譲地の一角にある敷地は、前面道路から少し上がっており、近接する小さな川に沿って南側に視線が通っていくような場所でした。敷地のもつ高さを住宅の中の地形として顕在化することで、南側に流れる小川に向かう視線をより印象的なものにするとともに、住宅のなかにおいても多様な視線を生み出そうと考えました。
2階を一つの大きな空間として計画し、住居の主な空間を配置しています。南側に大きく開いたテラスは視線や眺望などを考慮して2階床より高い位置に設けられていて、このテラスに向かってキッチンとダイニング、リビングと空間が段状に連なります。高い天井高のリビングは北側にも大きくハイサイドライトを設けていて、明るくて開放的な雰囲気です。リビングから階段を少し上がった建物の一番高いところが子供部屋です。2つある子供部屋からはそれぞれ違う風景を眺めることができます。
構造:ハシゴタカ建築設計事務所 / 髙見澤孝志
施工:株式会社 イケダ工務店