富士岡の住宅

『富士岡の住宅』
ふたつの家型の住宅

敷地は閑静な場所にあり、オフィスや倉庫、大きな住宅が並んでいる中あり、南北に長い敷地です。要望としては、隣接するオフィスとの駐車場を敷地北側に確保するため、南側に寄せて計画してほしいという要望がありました。

周辺状況をみると、南側隣家が北側に寄せて建っており、また、間口も広く高さも高いため、自然採光や通風が確保しづらい住宅となってしまうと考え、東西方向にボリュームをずらし、ふたつのボリュームにし、自然採光や通風を確保する計画としました。周辺には、オフィスや倉庫、RCの大きな住宅が多いことから、ふたつのボリュームにすることで、住宅らしいスケールに落とし込み、また、屋根を切り妻とし、住宅らしさを表現しています。
ずらすことで得られる隙間を、北側には玄関アプローチ、南側にはテラスをつくり、生活と密接にかかわる空間を配しました。

東西方向にボリュームをずらすことで、南側にテラスもでき、また南側隣地からの距離を保ち、日照もプライバシーも確保することができます。また、外壁の表面積が多くなるため、一室に必ずふたつ以上窓を計画することができ、通風も確保することができ、快適な住宅となっています。

510 architects 一級建築士事務所

後藤昌史

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