TCHは、水戸市内の大きな池のある公園に面して建っています。
好立地かと思いきや、120坪ほどある土地にたどり着くまでには、非常に狭い道路を通っていかなければなりません。
しかも敷地の東西には建物が隣接し、南側にも住宅が迫っている状況です。
肝心の池も敷地の北側に面していて、しかも公園の高い生垣によって敷地からは見えません。建築家にとってはじつに心細くなる条件でした。
しかし──。半階分の高さのプラットホームの上に居住空間を造るという計画によって、すべてがすっきりと解決しました。
居住空間の視点が高くなったことで、南側には陽光の差し込む窓を、そして、北側にも、きらめく水面と木々が映る窓を獲得することができました。
地階には車庫と玄関を置き、その他の居室は、T様ご夫妻の希望を伺いながら、池の眺望を配慮して配置しています。
公園脇の長く狭い道路を抜け、天井の低いピロティーを通って家の中に入り、半階上がってメインの空間に至ると──。
さーっと視界が開け、輝く水面が目の前に広がります。なんとも贅沢な居住空間が完成しました。
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