新潟市内の市街地に建つコートハウス。計画敷地は2方向を道路に面し、2方向を隣家が隣接して建っており、そのままでは周辺に開くことが難しい環境でした。しかし、施主から要望された条件は、庭に対してオープンな開放的な住空間。外に開けないという敷地条件から導き出したのは、敷地中央部に中庭を設け、その中庭を取り囲むように建物を配置するコートハウス形式でした。
庭を建物で取り囲むことで、周辺からは容易に覗かれることのない、プライベートな中庭が実現します。そのプライベートな中庭に対して大開口を設け、開放的な室内空間を実現しました。施主さんは、外からの視線を全く気することなく、普段から窓を開けて生活いるそうです。大開口部分は、全引き込みの障子戸を仕込んでいるため、閉めることもできます。
また更に、中央の中庭だけでなく、西の庭、東の坪庭と、合計3つの庭を設け、建物のどこにいても、性格の異なる庭が様々な方向に望める多重な空間構成を採用しています。
計画敷地は全体的に傾斜がついていたいたため、平屋でありながら、各部屋ごとに床レベルが異なるスキップフロアとし、自分のいる位置によって庭の見え方が変わるような仕掛けとしています。
建物のどこからでも庭が望めます
近隣から覗かれることの無いプライベートなコートハウス形式
障子を締めれば、しっとりとした和の雰囲気に
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