神奈川県葉山町、山の中腹ひな壇型分譲地に建つ住まいである。既存RC造2階建て建物を取り壊し、地中に埋まる既存車庫を残して利用する住まいを設計した。既存不適格車庫の構造的強度を調査、問題無しとのことから、設計を進めた。前面道路から約5m高い敷地であることにより将来的な階段の昇降を鑑みて道路から既存敷地にトンネル上の玄関奥にホームEVを設置し全階バリアフリーとして、次世代まで持続できる住まいを実現している。敷地上部に建つ木造2階建ての住まいは、この敷地から得ることの出来る景観を最大限望むことが出来、プライバシーを確保した水廻り空間を得るために、2階をLDK空間、1階を個室とインナーテラスのある水廻り空間とした。さらに、2階部分を1階から約9度回転させることで、既存隣家等の影響を受けることなく富士山や森戸神社・海岸及び葉山の山並みを一望できるようにした。大屋根を設けた住まいは夏季日射を遮蔽し、冬期は薪ストーブに加え、十分な採光を得ることが出来るよう四季に応じた快適な温熱環境の住まいともなっている。令和6年神奈川建築コンクール景観賞受賞
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