福島県会津若松市の伝統ある幼稚園を幼保連携型こども園に建て替える計画です。
白い壁、黒い大屋根のシックな外観は、会津の町に点在する歴史的な漆喰壁の建物をイメージしています。
会津は夏は暑く、冬はとてもたくさん雪が降る地域です。道路側は2階を大きく張り出した軒下空間をつくり、
エントランス周りの雪かきの負担を少しでも軽減できるようにと考えました。
建物の内部は、福島県産材をメインに使用した木の香りあふれる空間です。
変形の敷地形状から産まれた建物は、全ての保育室がちょっとずつ違う形をしていて、階段下の洞窟空間や、
階段吹き抜けを利用したネット遊具など遊び心もいっぱいです。
高い断熱性能と蓄熱式の床暖房、深い軒の出などの計画により冬は明るく暖かく、夏は涼しい室内環境を実現しました。
既存の幼稚園建物を一部残し、園児たちが活動している横での新築工事だったため、細心の注意を払いながらの大変難しい工事となりました。
建て替えを機に、各学年のクラス名を「地元で見られる鳥の名前」にも一新しました。クラスごとの鳥のイラストは、とりやまあきこによるものです。
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