敷地は北側に田園と山並みをを控え、南側には住宅街が広がっている場所にある。
住宅街の際であるこの場所は、ちょうど自然と街に挟まれている。
南側には隣地が建てせまっているので南側には開放的な風景を望めない。
そのため北側への風景を積極的にとりいれる計画とした。
LDKを建物の中心に据えてその両側をより個室群や水廻りによって挟みこむ形で構成し、個室群はあえて閉じられた窓のつくりにしている。
一方、LDKを南北軸のトンネル状につくり、南側の日差しと北への風景を両方取り入れられる在り方を目指した。南側のリビングは一段下がった場所にすることで溜まりのある落ち着く場所にし、一方北側のダイニングはテーブルより上の面で窓をつくり視線を遮りつつ景色を見れる形にした。
リビングとダイニングは天井の高低差をつくり、椅子座であるダイニングは高く床座であるリビングは低くし、それぞれの居場所の差をつけることを考えた。
そしてLDK直上二階には同型同大でテラスとホールを設けている。
この場所は家族の2番目のリビングとなるような場所である。よりプライベートで趣味で使われる場所を想定している。南側のテラスは日差しを取り入れる形にし完全に視線が遮られる場所とし、北側のホールは景色を取り込める場所にしている。そうすることによってアウトドアリビングとなる場所を設えた。
一見余計とも思える空間があることによって、ゆとりが生まれる。
そうしたものが生活にあることは贅沢で豊かなことの一つだと思う。
資料請求にあたっての注意事項