「そらまどのいえ」は南側隣地にあるアパートによる日射と通風障害を避けて2階壁上部の高窓から日射と通風を得るよう考えた住宅だ。
構造材は葉枯らし天然乾燥材の天竜TS材を採。
・耐震等級3
・熱損失係数 Q値2.04W/m2K
・夏季日射取得係数 μ値0.031
・エネルギー性能 50.84GJ
・年間ランニングコスト 11万円
①都心の住宅地では2階レベルまでは隣家の影響で風があまり流れていません。ですが2階屋根上の高さには1年を通じて安定した風が流れています。その安定した風を得ながら建物内部の圧力差を利用した自然換気も促すよような高窓です。高窓の上には夏の日差しは遮り冬の日差しだけを取り入れる庇を設けています。窓の大きさは冬の日中に採光だけで部屋を暖める事のできる大きさになっています。
②建物北がは暗くなりがちです。「そらまどのいえ」では暗くなりがちな北側に駐車場と玄関までのアプローチを設けています。そこで南側からの陽ざしを北側に導きながらデザインを整える縦格子を設けました。縦格子には杉を高熱処理したエステックウッドという材を使用しいるので再塗装などは不要です。
③縦格子は南からの陽ざしを反射させてバルコニーを明るくするという効果もあります。また通風を遮ることなく風を通すという役目もあるのです。「そらまどのいえ」のバルコニーは単なる物干し場ではなく休日は家族で朝食を取るなど有効に活用できるよう な広さを確保しています。ですので北側からの視線を遮ぎるという役目もあります。
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