名古屋市の郊外に建つ知人の住宅です。
北側隣地はご主人の実家であるためなるべく影を落とさない配慮が必要で、一方南、東側は2階建ての建物が近接、という日影的には厳しい立地条件でした。
元々知っていたこの家族のイメージから食卓を中心とした住まいで、その周りを引戸で仕切られた各諸室が取り囲むというプランニングを提案。北面にデッキを配した1階中央にダイニングを配置し、その上部を吹き抜けとして2階南面の高窓からの光でこの空間を明るく包むという構成をベースとして計画していきました。
もうひとつ、住まい手の空間イメージに対するリクエストは映画の「かもめ食堂」。北欧チックな素材感に留意しつつ、シンプルで素朴で、多少無骨かもしれないけれど、肩の力の抜けた清々しい住まいとなることを目指しました。
吹抜け越しに享受する彩光/北欧テイスト/自由利用な土間玄関
南側は層2階の住宅が近接、北側はご主人の実家であるため高さを抑えたい状況下で、住まい中央の吹抜けを介して家の至ることろに自然光を運ぶ構成としました。
まさしく建築家ならではの工夫により問題が解決できた事例ではないでしょうか?ダイニング=家族の団欒を中心に考えた住まいです。