敷地は山の裾野、自然に囲われた緑豊かな環境にある。利便性、機能性だけを重視すれば街中での暮らしが適しているのかもしれないが、建て主は多少の不便は受け入れ、自然を感じ、楽しみながらの生活、育児を選択された。
その選択、価値観に応えるために、玄関に面して用途を規定しないばスペースを計画した。このスペースはバーベキューや食事、子供の遊び場としても使えるよう適当な面積を確保し、雨の多い山陰地方の気候を考慮し、屋根を掛けた大らかな構成である。このような大らかさこそが若い家族の、この場での暮らしにおける受け皿となると考えた。また室内は四方の緑を感じることができるよう、家の中心となるダイニング、リビングから四方に視線が抜け外部(緑)が望めるよう十字型の平面構成とした。
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