3世代6人家族が住むだけでなく、地域の人(地縁・血縁)がひっきりなしに出入りするサロンのような機能をあわせもった家。家の中心にホールのような大きい居間を配置し、これを取り囲むように個室などの諸室が配置されている。居間はそのスケールやハイサイドライトにの採光によって外部のような開放性を持ちながらも、大きな天井面と壁面により包まれている感覚を受ける。来客の多い住宅ではパブリックとプライベートの度合いが流動的に変化できることが必要で、居間の大空間と対比的に密度を高めた仏間や玄関が引戸で分節・接続することでうまく使ってもらえるのではないかと考えている。