戸建、長屋、共同住宅。建築基準法に「家」の形式は様々にある。戸建のようにふるまい、長屋のように連続して住まう、戸建と長屋のあいだ、のような共同住宅をつくった物語。
福岡市のはずれにある屋形原は都心部からはすこし離れた交通の弁の悪い辺鄙な土地。昔からの家もあれば分譲された建売の住宅も入り混じっていて、低層高密度な住環境がつづく第一種低層住居専用地域だ。そんな街並みのなかに1300㎡ほどの空地が手付かずのまま残ってある。建主は土地を持て余したまま有効活用を模索していた。しかしエリアは福岡市の「戸建住環境形成地区」に位置し、建蔽率40%、容積率60%。加えて、敷地は3mを越す築山をもつなど、収益化しにくい土地だった。管理会社と協働し、月極駐車場、売り払って宅地分譲など多方面に検討していくなか、木造賃貸の集合住宅を11世帯つくることに事業性が見込まれた。
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