まだ昭和の面影が残る東京下町中延、植木鉢が並べられた細い私道沿い16坪の狭小地に建つ木造3階建ての住宅。敷地条件は、木造アパートや隣家に取り囲まれ道路も狭く制約が厳しい。
この都心の小さな場所に如何に広がりを持たせ、自然を取込み、心地よい居場所がつくれるかが課題となりました。
そこで、この住宅は坪庭を中心にコの字型とし、坪庭と螺旋階段から光や風を取り込む構成としました。またコの字に面した各階の開口部は外部空間に繋がり、視線を通し実面積よりも広がりある空間に感じさるように計画しています。
中央の螺旋階段は仕切らず、半地下から3階、ロフトまで空間を繋げることで上階より柔らかな光を落とすと共に、室内の空気を循環させる風の通り道としています。
小さな家ながら、広がりを感じさせてくれる住まいとしています。
江中建設
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