






新たに開かれる商業施設の一隅に、小さなフルーツサンドの店を計画した。
フルーツサンドは、家族や友人への贈り物として、あるいは自分自身へのささやかなご褒美として選ばれる。その心のあり方に着想を得て、建築全体をひとつのプレゼントの箱に見立てた。深い紺の外皮で静かに包み、カラフルなリボンを纏わせる。
果実の断面を思わせる灯りを宙に浮かべると、空間にはリズムが生まれ、やわらかな光が訪れる人の時間を刻む。
小さな店でありながら、ベンチと小さなテーブルを添え、人が立ち止まり、語らい、待ち合わせる―そんなささやかな「たまり」の場をそっと用意した。
撮影者|海部登生
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