無量院客殿新築工事
温故知新:無量院客殿新築工事はご住職の工法など技術は最新のものを取り入れ、その中に本 物古い物の良さを取り入れたい、という言わば”温故知新”というコンセプトからプロジェ クトは始まった。
玄関ホール:オブジェ(寺院建築としてのポテンシャル)
平成17年より始まる本堂建築工事の為、木材が十数年前から奈良県天理の佐藤木材
に眠っている。そのメインの材料である檜芯去材(Φ1.3尺)をご住職より一本使用して 構わない、とのことになる。しかし木質パネル工法には当然柱など存在しない。・・・・・
現在、玄関ホール正面脇にオブジェのように、この芯去材は配されている。玄関ホール の大空間を引き締め精神を浄化させるだけでなく、寺院建築としてのポテンシャルを高 めている。
サロン&水屋:リノベーション
客殿新築工事に際し50年位役宅として使用された庫裏も建替えることとなる。今まで の住まいには何かと思い入れがある訳で、ご住職より物不足のころ宮大工が建てた庫 裏の床の間材を再生して欲しい、という要望がでる。床柱、棚板、地板、など使えそうな ものを解体前に運び出しじっくり吟味する・・・・・・・
この客殿にはサロンという檀家が中庭を見ながらくつろげる場所がある。そこに床柱を
H=2.250にカットし床、天井から少々浮かせ、ガラスの棚を付けてオブジェとして再生 することを提案。このオブジェは客殿を訪れる人々に触られ磨かれながらこれからもずっ と無量院を見守っていくことだろう。
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