オリーブハウス
南フランスプロヴァンス地方をイメージしたこの建物はエントランスこそ道路レベルとフラットであるが、反対側(写真)は10m位の崖地になっており、まさにプロヴァンス地方を彷彿とさせるロケーションである。田舎の少々くちはてそうな様を表現するのに、外部建具周りを外壁と同じ左官研磨仕上げとする、アイアンは全て鍛冶屋での手作業とする、外構では古レンガをスライスし床のテラコッタはフランスの古城から取り寄せて使用する、経年変化での割れや狂いを意図して無垢のピーラ材を使用する、雨樋は銅版製だが接合部は全てギンロウで仕上げる・・・・・など配慮した。エントランス廻りは前面道路より多少下がっている為、キャノピーは多少高めに設定する。そうする事でキャノピーと大屋根が北側でくっつきそうになりプロヴァンス地方の家々が寄り添うように建っている様をイメージさせている。又、エントランス廻りに意図的にアールを多用することで柔らかく温もりが感じられるようデザインした。この様な建物での和室には民家風のデザインが調和する。ガラリ戸、ガラス戸、障子、は巾一間の一枚ものとし壁内部に全て収納可能としある。特にガラリ戸は外部に面する為、違和感の無いよう意匠に配慮した・・・・・・。この様な建物をプレゼンテーションする場合のエスキースは当然フリーハンドでの表現となろう。
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