もともと、2つの区画に其々住宅が建っていた敷地に対して、母屋を残し敷地分筆を行い1期工事として2世帯住宅(親・兄世帯)を計画した。
その後母屋を解体し再度敷地分筆をして2期工事(弟世帯)を行ったという特異な経緯を持つ住宅。
1期工事(2世帯住宅)の計画当初から、この場所に2棟建つということを意識し、2つの住宅を1つの敷地に建つ一建物として設計を進めた。
弟世帯の住宅で隣の2世帯住宅との視線を考慮し、スキップフロアーとした地下1階・地上2階建ての木造(一部RC造)の住宅とした。
全体の敷地利用計画として共有の庭を囲むように建物を配置し、中庭に面して外部からもアクセスできる 「集まる場」を設け、3家族の交流の場とした。
建築面積が約11坪という限られたボリュームの中で、立体的に空間を構成し動線を交差させ、生活に深みを与える計画とした。また、中庭に面した内壁に外壁の材料を介入させ、共有スペースである中庭を内部空間として見立てた。駐車場も共有とすることで、3家族の住宅をひとつのまとまりとして扱った。
生活の場である3つの木の箱は、中庭+集まる場という共有のリビングによって3世帯が、実はひとつの家(+)庭となる住宅である。
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