閑静な住宅街に建つ建坪約30坪の住宅。
建築面積が約15坪というボリュームの中で、空間や生活の豊かさをどう構築するかを模索した。
7層の違う床を設け、「歩く」ことで空間の相互関係を持たせ、空間の閉塞と解放を織り交ぜ、個と共を明確化した。
また各室に「その先」を意識する空間づくりを目指した。
1階には、前庭につづく少し広めの洗面脱衣室+浴室、地下には主寝室があり開口部の先に庭が広がる。
大きな家具(キッチン+収納)で仕切られた空間には、縦の関係をもたせたロフト付の子供室とレベル差を付けた場(LDK)がある。
前面道路側のバルコニーをたどった先にある階段を昇ると屋上へと繋がり、リビングにある階段の先にはロフトがある。
ロフトの小窓を覗くと、屋上が見える・・・。
層を繋ぐ導線は、廻ったり、右へ左へとまるで小道のようである。その途中に、プライバシーの守られた個の扉が玄関扉のように並び、みんなが集まる開放的な共(LDK・屋上)へと繋がる。
道を歩きながら、平面的、立体的、視覚的に「先」のしつらえを持つ7層の床を体感してください。
資料請求にあたっての注意事項