記憶の家

静かな古い住宅地での建替えである。
古い家にはそれまでの生活があり、思い出があり、記憶がある。
家づくりとはそれらすべてを拭い去って、すべてを新しくするものとは限らない。
家をつくることで新しい生活ははじまるが、
家族の記憶をとどめ、足跡を残すことはできる。
家をつくることで新しい生活ははじまるが、
家族の記憶をとどめ、足跡を残すことはできる。
そこに佇む住まいはこれまでのように、
石積みが家を支え、木々が家人の帰りを待ち、そして鐘が出迎える。

写真:Blitz Studio ブリッツスタジオ 石井紀久

MANI建築デザイン事務所

又木 計介

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