古民家としての良さを残しつつ、リノベーションすることで生まれ変わった店舗の建築事例をSuMiKa編集部が厳選しました。理想の店舗を考えるうえでのヒントにしてくださいね。
1:so arrow - gallery & factory
兵庫県篠山市にあるガラス作家のギャラリー工房兼住居です。
田畑の広がる篠山盆地の中、典型的な集落の奥に位置するこの「so arrow gallery & factory」は100年ほどの時間の中で増築と改修、補修が繰り返されてきました。
そこで今回のリノベーションでは、古民家が本来持っているものを引き出すために、何かを作るのではなく、余計なものをとにかくそぎ落とし、そこに何を足すべきかをじっくりと考え進められました。
その結果、この古民家が建った時よりもむしろ素の状態に近いものとなり、背筋の通った力強さや気高さを引き出しています。
作られた作品が日常の光の中でどのように見えるのかを自然と感じられるように、ギャラリーには庭に向かって開いた開口から明るい光が差し込みます。
作品を手に取り楽しむのはもちろんのこと、豊かな篠山の風景や環境を存分に享受できる場所となっています。
【事例詳細】
・構造:木造(全般)
【もっと詳しく】
2:古民家をヨガスタジオへリノベーション
沖縄県の古民家をヨガスタジオへとリノベーションしています。
予算が限られていたため、全てを新しくするのではなく古いものを受け入れながら新しい価値を生みだすようなデザインに。古民家ならではのあたたかく懐かしい雰囲気でよりリラックスできる空間となっています。
【事例詳細】
・構造:RC造
・敷地面積:150㎡〜200㎡未満
・予算帯:100万円以上〜150万円未満
【もっと詳しく】
3:古民家再生
築150年の古民家を飲食店として再生させています。
リノベーションの際は、既存の建物を解体するときに出た瓦や建具をリユース。環境に配慮しながら過去の記憶を引き継ぎ、新たな息吹を与えています。
【もっと詳しく】
4:麻の葉模様を二層に分解再構成した格子のある料亭
3階建ての古民家全体を日本食の飲食店へと改修しています。
玄関正面の透かし格子は伝統的な麻の葉模様を菱形と正三角形に分割し、再構成しています。
2階客席の半分は個室で、仕切りは太鼓張りの障子とし、二重格子のシンプルな背景となっています。
残りの半分はホール席で、テーブル後ろに二重の麻の葉格子を設置。開口部は採光を確保しつつ外部の現実的な風景を遮り、かつベランダの植栽を感じられるように雪見障子となっています。
3階は全て個室の落ち着いたフロアです。屋根裏の天井高を活かすように、床の間の違い棚を高い天井までダイナミックに展開し、間接照明を仕込んでいます。
【事例詳細】
・構造:木造(全般)
・予算帯:2,500万円以上〜3,000万円未満
【もっと詳しく】
古民家をリノベーションした店舗の建築事例をご紹介しました。気になった間取り・建築イメージがありましたら、ぜひSuMiKaで建築家に相談してみてくださいね。
※この記事はSuMiKaの過去掲載した建築事例をもとに作成しています。
文:SuMiKa編集部
SuMiKaは家を建てたい人と建築家・工務店を結ぶマッチングサイトです。本サイトでは建築家に家づくりの相談ができます(無料)。