南側と西側に比較的開けた空地がある角地で、南北に細長くやや扁平な形状で、オーナー住戸と単身者向け住戸を4戸と1LDKが1戸の3タイプの住戸が納まる構成だ。
駅から徒歩20分程という立地から1階は出来るだけ多くの車を停められるよう、共用部を除いて全て駐車場とした。接道する南面と西面から駐車出来るよう、構造はラーメン構造が相応しいと判断した。
また、長い間この地に住んでいたオーナーは、西日の暑さを懸念されており、全ての住戸を南側に向けることを希望された。
南北に細長い敷地において、全てを南向きとすると各住戸は奥行きの大きな細長い住戸となる。
奥行きの大きな住戸に存分に自然光を取り入れるよう、南に向いた開口部は、床から天井まで、また壁から壁までの全てを開口部とした。
最上階のオーナー住戸はリビングダイニングに大きな吹き抜けを設け、屋上への動線となる階段を配した。
結果的に南側の外観は各住戸の大開口のガラスとバルコニーの手摺が並ぶことになり、単純な外観になりがちであるが、3つのタイプの住戸の違いが表に自然に現われるようデザインすることで、画一的になりがちな集合住宅の外観に変化を持たせている。
間藤構造設計/構造設計
渡辺勇工務店/施工
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