長年放置された雛壇上農地に建つ、二世帯住宅です。
高低差のある敷地では、擁壁を建てなければならず、莫大に造成費がかかる割に、敷地全体を活用できていません。
この通例を見直し、一切の敷地造成を行わずに、住宅を敷地に着地させるように設計しました。
具体的には、低い地盤に小ヴォリュームを置き、高い地盤から長いヴォリュームを掛け渡します。また、敷地に接する基礎を最小にすることで、コストを抑えながら、人や庭が入り込める隙間を設けました。
そうすることで、敷地全体が起伏のあるひと繋がりの庭となり、立体的に住宅に巻きつき、建主達が多様な居場所を設えていくことができると考えました。
建てることで敷地と分断されるのではなく、建てることで敷地が生まれ変わり、住宅とよりよい関係になるような状況を目指しました。
1.高低差のある変形敷地に対して、設計力で無駄な造成費をカットし、コストダウン
2.周辺環境を読み取り、プライバシーを確保しながら、開放的な空間を演出
3.二世帯住宅のため、それぞれの住まい手に合わせた間取り・内装に対応
斜面地を活用し、親世帯は暮らしやすい平屋・子世帯は見晴らしのよい2階建としました。
この事例のような高低差のある斜面地・狭小地・旗竿地など、変形敷地を得意としています。
難しい条件の敷地ほど、設計事務所が適していると考えているので、お気軽にご相談ください。