市街地からは少し離れるが交通の便も良く周辺には田畑も広がるような長閑な環境の分譲地に建つ 『oyako house』は“2世帯住宅” である。昨今は様々な形式の2世帯住宅があるが、今回は親子各世帯が生活音や動線によるストレスを極力感じる事が無いよう、平面分離型の計画とした。“親世帯の平屋建て”と“子世帯の総2階建て”を共用水廻りを最小接点として繋いだカタチである。採光と通風の為に設けた中央の中庭も世帯間の共用スペースとなって「内→外→内」と視覚的にも空間を繋ぎ、プライバシーと距離感をバランス良く確保する事ができた。また変形地の敷地を無駄なく間取りに利用し、一般的な2世帯住宅に比べると床面積は少しコンパクトだが、それを感じさせない開放感も得られた。インテリアはミッドセンチュリー風をメインにシックでシンプルな空間でまとめ、cafeの様なメインのダイニングキッチンは私もお気に入りである。
※写真撮影:今西 浩文 氏
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