外壁を黒いガルバリウムが縦に伸び、シルバーのサッシにシルバーの玄関ドア、そしてシルバーメタリックなライティングまでもがポイントに輝く。傾斜地に建つこの家は、道路から車を入れるスペースの床はグレーチングが延びている。硬く、頑強で囲まれたその家の中は・・・。
ちょうど一層分の段差がある傾斜地で、玄関を入るとそこは2階。高い勾配天井と北に広がる街並みを見下ろす景色が目に入る。深呼吸をする。いや、したくなる。何とも気持ちが良い空気に包まれている。無垢の木が視野全体に広がる。床、壁、天井、梁、造り付け棚、キッチン、階段の手摺までも無垢の木である。松と杉の香り。又その手触りの違い。家中を素足で歩きたくなる。
国産の木であるのは言うまでもない。地産地消どころか苗を植え付けた人まで分かっている。
じいちゃんが植樹した苗が大きく育ち、とうちゃんの手によって更に大きく育ち、にいちゃんが守っている山の木を、施主自ら切り出し、自分の子供を育てる家が出来た。
完成はまだしていない。DIYが得意なご主人は、余分に切り出した木を一つ残らず無駄にせず、机、棚など日々構想は続いている。五感で育つと何かが生まれる。
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