同じ敷地内に比較的新しいご両親の住まいと築30年の自分たちの住まいを持っておられる方が、ご両親の家が空き家になったのを機に、自分たちの古い住まいを、全面リフォーム(リノベーション)された事例です。
古い住まいは、南側に勤めのため日中誰もいない個室があり、キッチンは日の射さない北側に、茶の間は西日射す北西の角にありました。そこで個室を移し、南側窓を大きくとり開放的にし、居間食堂キッチンをワンルームにしました。
キッチンカウンターから居間のソファー越しに南の庭が見える対面式のセンターキッチンにしました。
奥様のお気に入りのガラストップカウンターのキッチンを採用し、洗面脱衣室のそばで、食堂、居間のソファー、テレビ、デッキ、庭、等全てが見渡せる、コントロールセンターのような位置にあります。
古い家の大きな問題は、本の多さにありました。そこで各所にスライド式本棚を設けています。
本棚を格納すると、結婚されて子供の生まれた娘さんがたまに帰って来ても困らないようベビーベットを置ける余裕のある空間となります。
古い洗面脱衣室はどうしても雑然としがちでしたので、洗濯機置き場とタオル等の収納庫を別に確保して広くし、窓も古いサッシを活かしつつ鏡で真ん中の框を隠し、すっきりとさせました。
古い浴室は在来工法の防水処理のしていないタイル張りのため、土台も傷んでしまった閉鎖的な浴室でした。それをハーフユニットにし、新たに設けたバスコートに面して窓を大きく取り、腰から上に檜の縁甲板を貼りました。
個室は防音処理のため剥がしたボードの貼り替え仕上げとしてクロスを新しくした程度で、スライド式本棚を設けるなど必要な処置に留めました。
予算の都合上外装はほとんど手を入れていませんが、それでもこれまでとは全く異なった空間になっています。
リノベーションは希望と予算のバランスです。取捨選択により、仕上がりは大きく異なるものとなります。
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