■木造平屋・一戸建て借家の改装
築40年、5件続きの木造平屋一戸建て賃貸の住戸のひとつを改装したものです。
今まで長い間、手を加えれなかった設備インフラの一新と構造補強、そして新しい世代の人への入居をめざして改装したものです。
1戸あたり54.4㎡(16.45坪)。中廊下の3DK+水廻りという当時のオーソドックな住戸は、各棟4メートル強の隣棟間隔を置きながら建っています。南庭があり、各室には、2方向窓がありますが壁と押入れで区切られた部屋は時代を感じさせられます。
この改装では、昔ながらの町並みを残して外部及び開口部は既存のままという条件を元に、既存の窓を活かしながら、回遊することを考えました。
バラバラに配された水廻りの配管経路を短縮すると共に、湿りがちな水廻りを明るい陽の当たる場所になるように、新しくユニットバスのコアを主室と玄関の間に置き、その周りにキッチンや他の水廻りをシンプルに配置して、ぐるぐると回遊できるようにしています。
生活の中心となる主室は南庭に面して大きく一室空間としています。
洋室、和室には、以前の木製建具や作り付家具を再利用してシンプルな空間に手の跡を残しています。
写真: 絹巻 豊
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